抱え方のコツは理学療法士さんに、ご利用者様の身体の異変や対処は看護士さんに、食事や体重の話は栄養士さんに。頼りになる人たちがすぐ近くにいてくれるので、それが心強く、勉強にもなりました。入職してすぐの頃、まだまだ手つきの慣れない私に「練習台になってやるよー」と言っていたご利用者様も、今では「宇野くんやってくれよ」と私を頼ってくれます。自分が一人前になれたんだなと実感できてうれしいです。

この仕事をしていて、自分が輝いているなと思うのは、勤務時間外なのにも関わらずご利用者様のことを真剣に考えてしまっている時。あの頃、やりたい仕事を見つけられなかった自分が、今こんなにも仕事に興味が持てているなんて驚きです。日々体調の変化があるご利用者様のケアに対して、スタッフ同士で「もっとこうした方がいいんじゃないか」なんて白熱した議論を交わすこともあります。この仕事ってすぐ結果がでる仕事ではないし、達成感をすぐに感じられる仕事でもない。でも、ふとした瞬間に、おもしろいなとか、やっていてよかったなと思える。その瞬間がある限り、介護の仕事はやめられないですね。